FT Sep 19, 2008
(中国がモルガンスタンレーを買収か)
米国モルガンスタンレーが中国政府系投資会社China Investment Corp(CIC)と買収のテーブルに着いた。既にCICは昨年12月、モルガンスタンレーの株式9.9%を取得しているが、今回の投資により、持株は49%になる。モルガンスタンレーは、20兆円の資金量を持つ中国CICのサポートを受けられると金融不安は払拭されると考えているが、役職員は、中国政府に米国の金融機関が買収される事を手放しでは喜んでいない。
CICのトップは月曜からサンフランシスコに入っているが、未だ買収は交渉中であるため中国CICとモルガンの担当はコメントを差し控えてる。
モルガンの株価は、1年で71%下落し、昨日のランチタイムに30%下落し14.79ドルになった。(8月は45ドル前後)
一方、ゴールドマンサックスの株は、一日で12.8%下落した。
注:中国は米国ロックフェラー家のみならず、欧州のロスチャイルド家との関係を強化している。いよいよ世界のロスチャイルド家と中国が組む時代になった。
中国政府は、米国ユダヤ資本と欧州ユダヤ資本との関係をうまく泳ぎ、米国にかわる世界のリーディング国家への道を着実に歩んでいる。
(中国証券市場 :上海株式市場は終わったか)
中国上海株式市場が、昨年10月の高値以来、70%下落した(lost 70%).昨日の株式市場は6%の下落から取引が始まったが、これは世界の金融危機による中国の銀行株が売られたためだ。
中国の政府系銀行である中国銀行、商工銀行、建設銀行など主要銀行は自己株買いを発表したり、北京政府は証券取引税の引下げを発表したり株式市場へのテコ入れ策を矢継ぎ早に発表した。また、今週はじめの市場金利引下げも株式市場には好影響を及ぼした。
しかし、今回の市場テコ入れは一時的な回復に終わるのではないかと金融界では言われている。上海のローカル証券会社のMr.Howieは、「強気市場はいいものだが(well)、それはまさに終わった(truely over)」とのコメントをした。
注:上海市場はオリンピック後しばらく低迷する事は既に金融界で常識となっていたが、国内投資家からの圧力には政府も屈しなくてはならない状況まで株式市場は追い込まれている。今後更にインフレが進行し北京での政情不安までに至らないよう注目する必要がある。
写真は上海証券取引所の指数
(米 Putnam投資信託、長い歴史での出来事)
米国で最も古い投資信託会社、Putnamインベストメンツは昨日1兆2千億円のMoneyMarket商品をクローズした。これは、保管銀行も信用不安に陥るとともに、MoneyMarketファンドに含まれている最も信用力の高い債権まで利回りの上昇(価格低下)によって、またリーマンブラザーズの社債も持っていなかったがファンドの基準価格が額面(1ドル)われし解約が増えたためと報じている。
(日本の中期国債ファンド、MMFなどがMoneyMarketファンドにあたる。安全な貯蓄手段はもはやアメリカにはない状況に追い込まれている。)
注:あのパットナムファンドがクローズするなど思いもよらない事態だ。昨日のFTのコメンテーターが書いていいたが、もはや米国の時代は終焉か。
写真は、パトナムのファンドクローズのヘッドラインとバフェットが電力会社に投資した記事の写真